第5回TIPCについて

指揮者・オーケストラ

指揮者

湯浅 卓雄 [ 日本/指揮者 ]

湯浅 卓雄

現在、最も国際的な活躍が目覚しい日本人指揮者の一人である湯浅卓雄は、大阪に生まれ、高校卒業と同時にアメリカに留学。シンシナティ大学音楽院作曲理論科を経て、ウィーン国立音楽大学指揮科でハンス・スワロフスキーに師事した後、フランコ・フェラーラ、イーゴリ・マルケヴィッチ、ロヴロ・フォン・マタチッチ等にも師事した。
1976年 ウィーン・トンキュンストラー管弦楽団を指揮してデビュー。1979年 フィテルベルク国際指揮者コンクールに入賞するが、その際オーケストラが独自に特別賞を授与したことが話題となり、ワルシャワ国立フィル、ポーランド国立放送交響楽団などの定期演奏会に度々登場するなど、欧州各地で着実に実績を重ねる一方、1984年から5年間群馬交響楽団指揮者も務めた。
1989年から1994年までBBCスコットランド交響楽団首席客演指揮者、1997年から2005年まで英国・アルスター管弦楽団首席客演指揮者を務める一方、ロンドン・フィル、ロイヤル・リヴァプール・フィルをはじめとする英国の主要オーケストラや、ロイヤル・フランダース・フィル、オスロ・フィル、ラハティ響、ベルリン響、ザグレブ・フィル、シドニー響、ニュージーランド響、フランス国立管弦楽団、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、ポルト国立交響楽団、オーフス交響楽団などに客演している。
海外での充実した活動に加え、日本国内にも度々帰国し、各主要オーケストラと共演を重ねている。
湯浅卓雄の演奏はBBCをはじめとする世界各国の放送などにおいても度々紹介されているが、EMIとの2枚のCDに加え、1996年からは、世界有数の流通量を誇る『ナクソス』と専属契約を結び、次々とリリースされるCDは注目を集めると同時に高い評価を獲得している。とりわけ、「日本作曲家選輯」では中心的な役割を担っている。
2007年井植文化賞文化芸術部門受賞。
東京藝術大学、演奏芸術センター教授を経て、東京藝術大学名誉教授を歴任。

オーケストラ

公益社団法人 瀬戸フィルハーモニー交響楽団

2001年11月、地域の音楽文化の活性化に寄与することが目的のNPO法人(特定非営利活動法人)として設立し、目的をより発展させるとともに社会の皆様のご支援をより一層得るために、2009年4月一般社団法人、2010年1月公益社団法人へ移行。

第1回定期演奏会以降、公民館や自治体、企業などへのアンサンブルデリバリーも積極的に実施。一方的な演奏ではなく、さまざま形で音楽との身近なふれあいを提案している。特に、小・中学校を訪問しての音楽鑑賞教室では、指揮者体験や吹奏楽部などとの共演を実施。音楽の楽しさを体感できる企画を盛り込み、音楽人口の底辺拡大・充実に取り組んでいる。また、企業、自治体などからの演奏依頼も多く、四国のプロオーケストラとして活躍している。

平成26年度香川県文化芸術選奨受賞。日本オーケストラ連盟準会員。


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